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細胞検査の仕事内容

細胞検査士は、がん細胞を早期発見するために、人体の細胞を検査する専門家のことです。専門資格を有した細胞検査士が、医師の指示のもとで、検査を行います。ここでは、細胞検査士の仕事内容と、細胞検査士資格の取得方法について紹介します。


細胞検査士の仕事内容とは?

細胞検査士の仕事は、医師が採取した人体の細胞の一部を顕微鏡で観察して、がん細胞や、正常な形をしていない細胞を発見することです。これらの細胞を発見したときは、問題の細胞に印をつけて、医師と一緒に診断を行います。対処や治療法に関しての最終的な判断は医師が決定しますが、細胞検査はすべて細胞検査士が行います。そのため、医師が正確な診断を行えるかどうかは、細胞検査士の腕にかかっていると言っても過言ではないでしょう。
また、検査業務のほかには、標本の作製や保存といったことも細胞検査士の仕事に含まれます。
以上のことからも分かるように、細胞検査士の主な活躍の場は、病院や診療所、検査センターなどです。適切な診断を行うための検査の正確性と、検査の迅速さ、それから集中力や判断力が必要となります。また、肝臓や胃といった体の部位ごとに専門の細胞検査士がいるわけではなく、体全体の診断を行います。そのため、細胞検査士には膨大な知識量が求められます。向上心を持って取り組み、日々スキルアップを目指すことのできる人に向いている職業と言えるでしょう。

細胞検査士の資格を修得するためには?

細胞検査士の資格は、臨床検査技師の上級職にあたります。そのため、細胞検査士の資格取得に当たっては、臨床検査技師の資格があると有利だと言えるでしょう。それでは細胞検査士の資格試験について見ていきましょう。細胞検査士資格に受験する条件は3つあります。

・臨床検査技師か衛生検査技師の資格を取得した後、1年以上の実務経験をする
・臨床検査技師か衛生検査技師の資格を取得し、特定の専門養成所を卒業する(見込みも可)
・4年制大学で細胞検査士養成課程を修了し、卒業する(見込みも可)

試験は2次まであり、1次では筆記試験が、2次では実技試験が行われます。それらに合格すれば、晴れて細胞検査士の資格が与えられます。また、資格取得後も4年ごとに更新手続きが必要となるので、注意しましょう。