R&Dコラム

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研究職のキャリアアップ方法は?

民間企業の研究職としてキャリアアップする場合、管理業務を担うマネージャーや、高度な専門知識を持ったスペシャリストを目指す方法があります。大学で働く研究者の場合は、教授や准教授を目指すのが一般的です。


研究職は、働く場所によってキャリアアップの方法が異なります。ここでは、勤務場所ごとに、具体的なキャリアアップの方法を紹介します。

民間企業の研究者がキャリアアップするには

民間企業で働く研究者の場合は、キャリアアップのためにマネージャーかスペシャリストのどちらかを目指すことになります。

マネージャー(管理者)

研究職におけるマネージャーとは、ほかの研究者をマネジメントする管理者です。企業で研究開発を続けた研究者の多くは、リーダーや主任といった役職を経て、ほかの研究者を取りまとめる立場になります。マネージャーの仕事は、予算管理や経営企画といった会社経営に関わるものが中心です。また、キャリアが上がるにつれて、管理する領域も広がるため、研究開発に携わることが少なくなることもあります。

スペシャリスト(専門職)

研究者としての知識や技術を高め、研究開発に専念するのがスペシャリストです。スペシャリストはマネージャーと異なり、ほかの研究者を取りまとめることはほとんどありません。知識や技術を高め、専門分野の研究を続けたい研究者は、スペシャリストを目指すのがおすすめです。 またキャリアアップの一環として、研究開発に役立つ資格の取得に挑戦する人もいます。企業によっては、資格取得を福利厚生制度でサポートしてくれることもあります。

大学の研究者がキャリアアップするには

大学で働く研究者の場合は、キャリアアップのために教授や准教授を目指すことになります。大学教授になる方法は様々ですが、主に専攻分野の優れた知識と研究実績が必要です。最初はポストドクター(ポスドク)という任期制の研究員からスタートし、助教、准教授、教授へとステップアップしていくのが、教授への一般的な道筋です。 このほかにも、研究職の経験を生かし、営業職やコンサルタントといった別の職種でキャリアアップを目指すことも可能です。研究職のキャリアプランを選ぶ際は、進路を1つに絞る必要はありません。自分がどのような研究者になりたいかをイメージして、自分に合ったキャリア選択をしましょう。