2026.02.02

PV職の年収相場とキャリアプラン

PV(安全性情報)職は医薬品の安全性を守る専門職であり、勤務先(製薬メーカー/CRO)や担当領域、英語力・当局対応経験などで年収レンジが大きく変わります。

本記事では、仕事内容と年収が決まる要素を整理したうえで、平均年収の目安、高年収求人の特徴、年収アップしやすい環境、評価される経験、そしてキャリアプランの描き方までを体系的に解説します。

PV職の仕事内容と年収が決まる要素

PVの業務範囲は「安全性情報の収集・評価・報告」だけでなく、品質・監査・プロセス改善まで幅広く、担当する役割の難易度と責任範囲が年収を左右します。

PV職の年収は、単純な経験年数よりも「どこまで責任を持って意思決定に関わっているか」で決まりやすい職種です。例えば、症例を決められた手順どおりに処理できるだけでなく、期限遅延や品質逸脱が起きる原因を特定し、手順や体制を直して再発を防げる人は評価が上がります。

またPVは、規制要件に沿った運用が前提です。運用の理解が浅いと、作業はできても監査や当局照会でつまずきやすく、結果として上流業務に進みにくくなります。逆に、GVPや社内手順の意図を理解して周囲へ説明できる人は、リードやマネジメントに近い役割を任されやすく年収にも反映されます。

さらに、英語やグローバル連携、当局・監査対応の経験は市場価値を押し上げる代表的な要素です。求められるのは資格や点数そのものというより、実務で使って成果を出した経験であり、それが高年収求人の要件に直結します。

安全性情報(PV)とGVPの役割

PV(Pharmacovigilance)は、医薬品をより安全に使えるようにするために、有害事象や副作用などの安全性情報を集めて評価し、必要な対策につなげる仕組みです。目的はリスクをゼロにすることではなく、リスクを把握したうえで最小化し、適正使用を支えることにあります。

日本では、製造販売後の安全管理を行うためのルールとしてGVP(製造販売後安全管理基準)があり、PV業務はこの枠組みの中で運用されます。GVPでは、手順書の整備、教育訓練、自己点検、記録管理、委託先管理など「組織として安全性を担保するための仕組み」が求められます。

PV職が担う業務は症例処理だけではありません。個別症例(ICSR)の受付・評価・報告、シグナル管理、リスク管理(RMPなど)、安全対策の立案、当局報告や照会対応までが連続した一連の流れであり、どの工程を担うかで求められるスキルと責任が変わります。

担当領域(症例評価・集積・文献・当局対応)別の違い

PVの担当領域は大きく分けると、個別症例評価(ICSR)、集積・定期報告(PSURやPBRERなど)、文献スクリーニング、当局対応(照会対応や報告期限管理)があります。同じPVでも役割が違うと必要な力が変わり、結果として年収にも差が出ます。

症例評価は、重篤性・予測性・因果関係などを整理し、期限内に正確に処理する力が中心です。文献は英文を含む情報源から必要情報を拾い上げる読解力と、一定の判断基準に沿って漏れなく抽出する力が問われます。

集積・定期報告や当局対応は、個別症例の積み上げをもとに「何がリスクとして重要か」「どう説明するか」を組み立てる上流工程で、関係部署調整やレビュー対応も増えます。一般に、当局対応・集積・シグナル/リスクのように判断と説明責任が重い領域ほど年収が上がりやすい傾向があります。

PV職の平均年収

PV職の年収は経験年数と役割(メンバー/リード/マネジメント)で段階的に上がり、求人レンジも幅広いため、目安を複数軸で把握することが重要です。

PV職の年収は、同じ「PV担当」でも担当範囲や企業形態で差が大きいのが特徴です。そのため平均値だけを見ると実態とずれやすく、経験年数と役割の2軸で把握すると現実的な目線が持てます。

未経験から入る場合は、研修体制が整った企業で症例処理の基礎を固め、2〜3年で品質や進捗管理も担えるようになると年収の伸びが見えやすくなります。逆に、入力中心の業務だけに固定されると、市場で評価される経験が増えづらく、昇給が頭打ちになりやすい点に注意が必要です。

また上振れ要因として、医療資格(薬剤師・看護師など)、英語での実務対応、オンコロジーなど難易度が高い領域経験、当局・監査対応の実績が挙げられます。これらは単体よりも「どの役割で、どんな成果を出したか」とセットで語れると評価が高くなります。

年齢・経験年数別の年収目安

目安として、未経験〜経験1〜3年は360万〜500万円程度のレンジからスタートするケースが多く、担当は症例処理や文献、報告書作成補助が中心になりやすいです。英語の読み書きが業務で使える、医療資格がある、品質指標を意識して処理できるなどがあると上限に寄りやすくなります。

経験3〜5年では450万〜650万円程度が一つの目安で、症例の一次処理に加えて、進捗管理、レビュー、教育補助、簡易な当局提出物の取りまとめなど、周囲を巻き込む役割が増えるほど評価されます。

経験5〜10年は550万〜900万円程度の幅が出やすく、集積・定期報告、シグナル評価、リスク管理、当局照会対応、監査対応などの上流業務経験があるとレンジが上がります。10年以上は650万〜1,200万円超まで幅広く、外資・グローバル体制やマネジメント、体制設計・委託管理の経験があると高年収に到達しやすくなります。

役職別(メンバー・リーダー・マネージャー)の年収目安

メンバーは実務遂行が中心で、正確性と期限遵守が主な評価軸になります。年収は概ね400万〜650万円程度が目安になり、経験があっても担当範囲が限定的だとレンジは大きく伸びにくい傾向です。

リーダーは、品質・進捗・教育・窓口対応など「チームとして成果を出す」責任が増えます。年収は550万〜900万円程度が目安で、課題の可視化、手順整備、関係者調整ができるほど評価されやすくなります。

マネージャーは、体制設計、予算、人員計画、監査対応、委託管理など、組織と仕組みの責任を持ちます。年収は700万〜1,300万円超まで幅があり、特に当局・監査に耐えうる仕組みを作り、再発防止まで回せる実績があると高いオファーにつながりやすいです。

勤務先別の年収差(製薬メーカー・CRO)

同じPVでも、メーカーとCROでは担う業務の上流度・裁量・必要スキルが異なり、年収水準や昇給カーブにも差が出ます。

PVのキャリアを考えるうえで、勤務先が製薬メーカーかCROかは年収と経験の積み方を大きく左右します。どちらが良い悪いではなく、身につく経験の質が違うため、自分が伸ばしたい領域に合わせて選ぶことが重要です。

CROは症例処理やデータベース運用など実務量が多く、短期間で処理スキルと業務スピードが上がりやすい一方、メーカーは安全対策や添付文書改訂など意思決定に近い領域に関わりやすく、上流経験が年収に反映されやすい傾向があります。

最初からメーカーに入れない場合でも、CROで品質と改善の実績を作り、当局対応や集積寄りの経験を取りに行くことで、メーカーへステップアップする道は現実的です。重要なのは「ただ処理した」ではなく、再現性のある成果として語れる経験を残すことです。

製薬メーカーの採用動向と年収レンジ

製薬メーカーのPVは、CROの成果物をレビューするだけでなく、安全対策やリスク管理、添付文書改訂、提携会社や海外本社との連携など、上流業務に関与しやすい点が特徴です。社内の薬事、品質、開発、メディカルなど複数部門と調整しながら進めるため、説明力と合意形成力も求められます。

年収レンジはポジションにより幅があり、メンバーで500万〜800万円程度、リード〜マネージャーで700万〜1,200万円超が狙える求人も見られます。特に外資やグローバル組織では、英語での会議やドキュメントレビューが前提になり、要件を満たせる人材は希少性が高いため年収が上振れしやすいです。

領域経験も評価に直結します。オンコロジーなど安全性評価が難しくスピードも求められる領域、希少疾患で情報が限られる領域は、判断の質が問われるため経験者の市場価値が上がりやすい傾向があります。

CROの採用動向と年収レンジ

CROのPVは、症例処理、データベース運用、短納期での提出物対応など、オペレーションを回す力が中心になりやすいです。複数案件を並行して経験できることが多く、短期間で処理量・手順理解・ツール操作が伸びやすいのがメリットです。

年収レンジは400万〜700万円程度がボリュームゾーンになりやすい一方、リーダーやプロジェクト管理に近い役割、当局対応や品質改善を担うポジションでは800万〜1,000万円前後の求人も見られます。単に処理が速いだけでなく、品質指標の改善や教育・標準化を回せる人が評価されやすいです。

メーカーへのステップアップを狙う場合は、DB運用や処理経験に加えて、レビュー対応、照会対応補助、CAPAや手順改訂など「仕組み側」の経験を意識して取りに行くと、転職市場での見え方が一段良くなります。

年収が高い求人の特徴

高年収のPV求人には共通して「グローバル対応」「当局・監査」「仕組み化/改善」の要素が含まれることが多く、要件を分解して準備するのが近道です。

PVの高年収求人は、日々の症例処理をこなすだけでは到達しにくい領域にあります。共通するのは、ミスを減らすだけでなく、問題が起きても耐えられる体制を作り、説明責任を果たせることが求められている点です。

求人票の要件を読むときは、スキルの羅列としてではなく、企業が抱える課題を逆算すると理解しやすくなります。例えば「監査対応」「CAPA」「プロセス改善」と書かれているなら、過去に指摘が出た、または今後監査を控えていて体制を強化したい可能性が高いです。

準備のコツは、経験を分解して不足を埋めることです。英語なら会議参加から、当局対応なら照会回答ドラフト作成から、改善ならKPI集計とボトルネック分析から始めるなど、いきなりフル担当でなくても実務に触れた事実を積み上げると応募できる範囲が広がります。

外資・グローバル体制(英語要件)の有無

外資やグローバル体制のPVでは、国内手順に加えてグローバルプロセスとの整合が求められます。本社レビューや海外拠点との合意が必要になるため、英語での情報伝達ができる人ほど希少性が高く、年収に反映されやすい傾向があります。

英語力はTOEICなどの点数が参考にされることはありますが、評価の中心は実務で使えるかです。具体的には、安全性関連文書の読解、英語メールでの確認・依頼、会議での進捗共有や論点整理などが代表的な使用場面です。

英語要件がある求人を狙うなら、翻訳できるよりも、誤解なく要点をまとめて合意形成できることが重要です。自分の担当範囲で、英語コミュニケーションがどこに発生し、どう成果につながったかを説明できると説得力が上がります。

当局対応・監査対応・CAPA推進の経験

当局対応では、PMDAへの報告期限管理や照会対応など、時間制約の中で正確に説明する力が求められます。特に照会対応は、回答内容の妥当性だけでなく、根拠資料の提示、関係部署レビューの調整まで含めて評価されることが多いです。

監査対応は、指摘を受けないことが理想ですが、現実には指摘ゼロは難しいこともあります。重要なのは、指摘を受けた後にCAPA(是正予防措置)として原因分析を行い、手順改訂、教育、運用定着、効果確認まで一連で回せることです。

高年収求人では「個人の頑張り」で乗り切った経験より、再発を防ぐ仕組みに落とし込んだ経験が評価されます。例えば、チェックリスト整備で逸脱率を下げた、レビュー導線を変えて期限遅延を減らしたなど、再現性がある改善が強い実績になります。

安全性データベース運用(Argus等)とプロセス改善

Argusなどの安全性データベース運用は、正確な入力やワークフロー理解だけでなく、品質を保ちながら処理を回す設計力が問われます。MedDRAコーディング、マスタ管理、アクセス権、変更管理など、運用の基盤を理解している人は、チーム全体の生産性に影響を与えられるため評価されやすいです。

プロセス改善は、気合いで処理量を増やすことではなく、ボトルネックを特定してムダを減らすことです。例えば、差戻し理由を分類して教育内容を更新する、入力項目の抜けを早期検知する仕組みを作る、ベンダーの品質指標を定義して管理するなどが代表例です。

実績としては定量化が効果的です。処理時間を何%短縮したか、期限遅延件数をどれだけ減らしたか、レビュー差戻し率をどれだけ改善したかなど、指標を添えると高年収求人の要件である「改善を推進できる人」に近づきます。

PV職で年収アップがかないやすい環境

年収を上げるには、個人のスキルだけでなく「上流経験を積める配置」「評価制度」「市場価値が上がる案件」にアクセスできる環境選びが重要です。

PVで年収アップを実現しやすい環境は、単に給与テーブルが高い会社というより、上流工程に近づける機会がある会社です。症例処理を回しながらも、集積・照会対応・品質改善・監査準備などに関与できると、次の転職で選べる求人のレンジが上がります。

評価制度の観点では、個人の処理量だけでなく、品質指標や改善活動が評価される環境が望ましいです。PVはミスが表面化しにくいこともありますが、監査や当局対応で一気に顕在化します。だからこそ、平時から品質を測り、改善を回す文化がある職場は市場価値が伸びやすいです。

また市場価値が上がる案件に触れられるかも重要です。グローバルプロセス、オンコロジーなど難易度の高い領域、委託管理、DB移行や自動化といったテーマは、経験者が少なく、転職時に年収交渉の根拠になりやすい領域です。

一方で注意したいのは、忙しさだけが増える環境です。残業が多いから年収が上がるのではなく、次の年収レンジにつながる経験が積めているかが本質です。職務経歴に残る経験が増えているかを定期的に点検すると、遠回りを防げます。

転職で採用担当者に評価されること5つ

PVの採用では、単なる症例処理経験よりも「規制要件の理解」「品質・改善」「関係者調整」「再現性ある成果」が重視される傾向があります。

採用担当者は、入社後に任せたい業務を安全に任せられるかを見ています。PVはミスの影響が大きく、手戻りもコストが高いため、単純な作業経験よりも品質を担保できる根拠が重視されます。

評価されやすいのは、何を担当し、どんな判断や調整を行い、どんな成果を出したかを具体的に説明できることです。特に、同じ成果でも「なぜそうしたのか」という意図と再現性が伝わると、別の環境でも活躍できる人材として見られます。

転職準備では、経験を並べるのではなく、規制理解、改善、システム、データ活用、コミュニケーションの5つの観点で棚卸しすると抜け漏れが減ります。足りない項目が見つかったら、現職で小さくでも担当範囲を広げてから応募すると通過率が上がります。

専門性や実務経験(GVP/QMS、シグナル等)

GVP運用の経験は、PVを「作業」ではなく「規制業務」として理解している証拠になります。手順書の整備、教育、自己点検、委託管理などに関わった経験があると、監査や当局対応でも再現性のある行動が取れると判断されやすいです。

また、QMS観点での品質管理や、シグナル検出・評価、リスクマネジメント(RMPなど)への関与は、上流工程に近い専門性として評価されます。特に「判断した理由」や「根拠をどう整理したか」を説明できると強みになります。

職務経歴書では、担当範囲を曖昧にせず、対象製品数、症例数、対応した報告種別、関与した会議体、監査の種類などを具体化すると伝わりやすいです。成果は、逸脱減少、遅延削減、レビュー差戻し率改善など、可能な限り数値で示すと説得力が上がります。

プロアクティブな発信・提案の経験

PVで評価される提案は、思いつきではなく、課題をデータや事実で示し、関係者の合意を取って実装し、効果を確認できる提案です。この一連ができると、同じ問題が起きても自走できる人材として見られます。

具体例としては、会議体での改善提案、手順改訂の起案、教育資料の作成、FAQ整備、チェックリストの導入などがあります。重要なのは、提案内容よりも「誰を巻き込み、どんな障害をどう解いたか」です。

面接では、提案が受け入れられたかどうかだけでなく、反対意見が出たときにどう論点整理し、妥協点を作ったかまで語れると評価が上がります。PVは正解が一つではない場面も多く、合意形成の力が成果に直結します。

システム導入・運用の経験

安全性DBや周辺システムの導入・移行経験は、運用を理解しているだけでなく、変更管理やリスク管理ができる証拠になります。導入局面ではミスが起きやすく、PV業務への影響も大きいため、経験者の需要が高い領域です。

具体的な経験としては、ユーザ受入テスト(UAT)、マスタ管理、アクセス権設計、ベンダー折衝、手順更新、教育実施などが挙げられます。単に参加したではなく、どの工程でどんな判断をしたかを整理すると強みになります。

導入後の定着も評価ポイントです。運用ルールを作り、教育を回し、問い合わせを減らし、品質指標が改善したところまで示せると、システムを「入れた」ではなく「使える形にした」経験として差別化できます。

データの利活用の知見(集計・可視化)

PVでは、処理量や品質を感覚で語ると改善が進みません。症例処理のKPI、品質指標、遅延・逸脱の傾向などを集計し、ボトルネックを見える化できる人は、改善の起点を作れるため評価されます。

可視化は高度なツールが必須ではなく、Excelでの集計でも十分価値があります。重要なのは、数字を並べるだけで終わらず、遅延が増えるタイミング、差戻しが多い項目、特定チームやベンダーでの偏りなど、原因仮説につなげることです。

さらに一歩進めると、ダッシュボード化や定例報告の型化により、改善が属人化しにくくなります。意思決定につながる示唆を出せると、リードやマネジメントに必要な視点を持っていると判断されやすくなります。

コミュニケーション力・折衝力(社内外)

PVはデスクワーク中心でも、調整業務が多い職種です。社内では開発、薬事、品質、メディカルなどと連携し、社外ではCRO、提携会社、当局とやり取りが発生します。関係者が多いほど、合意形成の質が成果を左右します。

評価されるのは、丁寧に話せることよりも、期限と品質を両立させるために、論点を整理し優先順位を付けられることです。例えば、追加情報依頼の優先度を判断し、必要な情報だけを短い依頼文に落とし込み、相手の負担を減らす工夫ができると実務で効きます。

職務経歴では、窓口として調整した範囲、関係者の数、難しかったポイント、合意までのプロセスを具体的に書くと伝わります。PVは成果が見えにくい分、調整で何を解決したかを言語化できる人が強いです。

PV職のキャリアプラン

PVは専門性を深めて市場価値を上げやすい一方、早めに「スペシャリスト志向か、マネジメント志向か」を意識するとキャリアの迷いが減ります。

PVのキャリアは、専門性を深掘りして希少性を高める道と、組織を動かして成果を出す道の2つに大きく分かれます。どちらが正解というより、得意な働き方と、将来の生活設計に合うかで選ぶのが現実的です。

重要なのは、今の業務が将来どこにつながるかを意識して経験を取ることです。例えば、症例処理を続ける場合でも、レビューや教育、品質指標の改善を組み合わせるとリーダーに近づきます。逆に上流志向なら、集積、照会対応、RMPなどに触れる機会を取りに行く必要があります。

キャリアプランは、希望の年収と働き方を実現するための手段です。年収だけで選ぶと短期的には満足しても、スキルが積み上がらず次の選択肢が狭まることがあります。3年後に応募したい求人を先に決め、そこに必要な経験を逆算すると迷いが減ります。

スペシャリストとマネジメントの分岐

スペシャリストは、シグナル/リスク、当局対応、監査、GVP体制設計、DBやプロセス最適化など、特定領域で深い価値を出す道です。評価軸は、難しい論点を正しく整理できること、根拠に基づき説明できること、監査や当局対応で耐えうるアウトプットを出せることに置かれます。

マネジメントは、人員計画、予算、委託管理、品質保証、組織横断調整など、成果を組織で出す道です。個人で完結する力よりも、再現性ある仕組みを作り、メンバーが同じ品質で回せる状態にする力が問われます。

年収の伸び方は企業により異なりますが、一般にマネジメントは責任範囲が広がる分レンジが上がりやすく、スペシャリストは希少領域の深さと実績で高年収を狙う形になります。どちらでも、当局・監査・改善に耐えうる経験があるほど強いです。

希望どおりの転職ができる確率を上げる方法

まず希望条件の優先順位を決めます。年収、業務範囲、働き方(リモートや残業)、英語使用、勤務地などを並べ、譲れない条件と妥協できる条件を分けると求人選定がぶれません。

次に棚卸しです。担当した業務を、報告種別、症例数、関与範囲、関係者、成果の数値で整理し、不足スキルを見える化します。不足がある場合は、現職で当局対応への同席、CAPAの一部担当、英語メールの担当、DB改善の小案件など、実務に触れる機会を取りに行うのが効果的です。

職務経歴書は、担当業務の羅列ではなく、成果が出た理由が伝わる構成にします。面接ではSTAR(状況・課題・行動・結果)で回答し、品質と期限をどう両立したか、再発防止までどう回したかを具体的に話せると通過率が上がります。非公開求人も多いため、PVに強いエージェントを活用して相場観と選択肢を増やすのも有効です。

PV職の年収に関するよくある質問

PVの年収は個別要因が多いため、よくある疑問(メーカーとCROの差、英語の必要度、未経験可否、残業と年収の関係など)をQ&A形式で整理します。

Q. メーカーとCROで年収はどちらが高いですか。A. 一般にはメーカーのほうが上流業務や裁量が大きい分、年収レンジが高くなりやすい傾向があります。ただしCROでもリーダー職や改善・当局対応の役割では高年収が出るため、役割で比較するのが確実です。

Q. 英語ができないと年収は上がりませんか。A. 英語は上振れ要因になりやすいですが必須ではありません。国内業務中心でも、当局対応、監査、CAPA、プロセス改善などで評価を上げることは可能です。一方で外資やグローバル案件を狙うなら、点数より実務で使える経験が重要です。

Q. 未経験からでもPVに転職できますか。A. 可能性はあります。研修が整った企業や未経験可求人では入口がありますが、入社後に症例処理だけで終わらず、品質・改善や上流業務に近づく意識がないと年収が伸びにくい点は押さえておきましょう。

Q. 残業が多いほど年収は上がりますか。A. 一時的に残業代で上がることはありますが、長期的な年収アップは役割と市場価値で決まります。残業が多い環境でも、当局対応や改善など職務経歴に残る経験が増えているかを見極めることが大切です。

PV職の年収を上げるためのポイントまとめ

最後に、PVで年収を伸ばすために押さえるべき「経験の取り方」と「市場で評価される打ち出し方」を要点で振り返ります。

PV職の年収は、経験年数だけでなく、上流度と責任範囲で大きく変わります。症例処理の正確性・スピードを土台にしつつ、当局対応、集積、シグナル/リスク、監査・CAPA、体制設計など意思決定に近い経験を増やすほどレンジが上がります。

高年収求人の共通項は、グローバル対応、当局・監査対応、運用と改善の両立です。英語や外資は強い武器になりますが、国内環境でも品質・改善で差別化は可能です。重要なのは、課題発見から実装、効果測定までを再現性ある形で語れることです。

転職では、担当範囲を具体化し、成果を数値で示し、なぜその行動を取ったのかを説明できるように準備すると通過率が上がります。今いる環境で上流経験が取りにくい場合は、まず小さくでも当局対応同席や改善案件を取りに行い、次の選択肢を広げることが年収アップの近道です。

Entry エントリーはこちらから

様々な職種で仲間を募集しています。
あなたのスキル・経験に応じて、ご活躍いただけるポジションを柔軟に検討致します。

募集要項
募集要項