医療における安全性情報管理(PV)とは?仕事内容や将来性を分かりやすく解説 | ワールドインテックPV臨床グループ

2025.11.01

医療における安全性情報管理(PV)とは?仕事内容や将来性を分かりやすく解説

◆安全性情報管理(PV)とは

【安全性情報管理(PV:Pharmacovigilance)】は、治験薬や市販医薬品の安全性に関する情報を収集・分析・評価し、医薬品の副作用リスクを管理・報告する重要な業務です。

【PV】は医薬品の開発段階から市販後まで継続的に実施されます。
製薬会社・医療従事者・規制当局などと連携し医薬品の適正使用を推進しており、医薬品リスクとベネフィットのバランスを適切に評価することで、患者の安全を確保することを目的としています。

◆仕事内容

PVの具体的な仕事内容は、
 ▽副作用情報の受付や内容確認
 ▽症例情報のデータベース入力
 ▽医学的評価(重篤性や因果関係の分析)
 ▽規制当局への報告書作成
等が挙げられます。

治験中の被験薬や市販後の医薬品について幅広く情報収集し、新たな副作用の早期発見に努める他、
必要に応じて添付文書・患者向けパンフレットの改訂を行い、副作用再発防止のための対策を講じます。

◆求められるスキル

求められるスキルには、
▽正確で迅速なデータ処理能力と責任感
 膨大な情報を漏れなく処理し、副作用の兆候を見逃さない注意力、そして規則を遵守しながら業務を遂行する責任感が非常に重要になります。

▽医学・薬学や各用語の基礎知識とコミュニケーション能力
 製薬会社や医療機関、規制当局らと交流する必要があるため、コミュニケーション力が求められます。

▽英語力
 世界中からの医薬品の安全に関する情報収集や資料作成において英語力は非常に有利になります。

◆重要性

医薬品は臨床試験において十分な安全性・有効性の確認後に発売されますが、臨床試験では限られた被験者に短期間での評価しか行われません。そのため、発売後や長期間の服用により副作用が生じる場合があります。
【PV】は市販後の医薬品の安全対策・情報提供まで多岐にわたり、安全管理をすることで新しいリスクの早期発見や迅速な対応を可能にします。

以上のことから医薬品業界においてPVは将来性が高く、社会的責任のある職種といえます。

◆まとめ

【PV】のキャリアパスは多様で、未経験者でも研修や資格取得を通じて専門スキルを磨き、初級の安全性情報管理担当者からマネジメント職や品質管理、リスクマネジメントの専門家へと昇進することが可能です。また、【臨床開発受託機関(CRO)】や製薬企業をはじめ、多様な現場で活躍のチャンスがあります。

【PV】の大きな魅力は医薬品の安全性を支え、患者のQOL向上に貢献できることといえるでしょう。



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